旅人の知恵:航空券の予約がとれないときの知恵

世界23周の旅人の知恵

世界23周の旅のKenがおくる旅の知恵シリーズ

Wisdom is knowledge plus experience.
知恵とは知識と経験を兼ね備えていること。

*注意・・・旅する時間と場所とその人の旅のスキルにより非常に危険な手段もあります。その手があったかと気づきを与えるためのもので、そんな方法は大丈夫だろうかと思った人はやめましょう。

航空券の予約がとれないときの知恵

ワールドカップのようなイベント時には航空券が高騰、航空券の予約がとれない(泣)早めに予約するのが安いのはわかっているけど時間に縛られない自由な旅行をしたい。そんな時にものを言うのが知識と経験。航空券も宿も予約せずにブラジルに入国しその日の気分で旅をするKenがどうやって旅しているか旅人の知恵を紹介。

時は金なりでリサーチに時間をかけすぎるのはもったいないので、その時の状況に応じて費用対効果を考えよう。

1. マイレージで特典航空券

世界23周の旅奥義。旅人ならワールドカップ期間中ぐらいのマイレージは普段から旅していたら貯まっているのでは。航空券の価格と空席に複雑な仕組みがあり特典旅行の場合は空席があることも。

ex. フォルタレーザからリオデジャネイロまでスターアライアンス航空会社の公式サイトで$1,000以上の航空券が、12500マイルと数十ドルの空港使用税で予約できた。
2. 地元の旅人や旅行会社に相談

2. 地元の旅人や旅行会社に相談

地元の旅人や旅行会社に相談すると日本では考えられない裏の抜け道があるかもしれない。

3. LCCの暴落を待つ

リスクは高いが直前になるにつれて航空券代がLCCは安くなるのでギリギリまで待つと格安で予約できる場合もある。明日試合があるというような場合には、LCCが予約できなかった場合の、バックアッププランを用意しておこう。

ex. フォルタレーザからリオデジャネイロまでスターアライアンス航空会社の公式サイトで$1,000以上の航空券が、LCCで直前に$100で予約できた。

4. キャンセル待ち

リスクは高いが、満席の場合も航空会社にキャンル待ちできないか交渉する。運がよければ席が回ってくる。さらにどうしてもという時は席を譲ってもらえる乗客を探すという奥の手も。

ex. フォルタレーザからリオデジャネイロまでその日のフライトは全席満席だったが、当日空港で航空会社に交渉してリスティングの1番目にしてもらい予約できた。

5. 経路を工夫しフライトを乗り継ぐ

検索で出てくるルートだけでなく、遠回りでも便の空きがある空港や安く飛べる空港を経由して目的地に行けないか探す。または何度も乗り継ぐ。稀に一度出国して近隣諸国からの航空券の方がお得な場合も。時間があれば目的地以外の場所も旅行できると考えることもできる。だいたい時間と費用がかかるがごく稀にお宝ルートがみつかることも。

ex. フォルタレーザからリオデジャネイロに移動したいとき、フォルタレーザから最安値のサンルイスに行き、サンルイスからリオデジャネイロに飛ぶ。

6. 近隣の空港を利用

出発地または到着地の近隣の空港を探す。

ex. フォルタレーザからリオデジャネイロに移動したいとき、フォルタレーザから近隣空港のレシフェまでバス移動してリオデジャネイロに飛ぶ。またはフォルタレーザからサンパウロに飛び、サンパウロからリオデジャネイロまでバスで移動。

7. 世界一周航空券

リオデジャネイロ→ナタール→レシフェ→クイアバのようにコースが決定していたのなら世界一周航空券を購入しておくのも一つの手。出国前にルートを決める必要があるが、時間は変更できる。また出国後のルート変更も手数料を支払えば可能。高騰した航空券を何便も乗る場合は、世界一周航空券の方が安く購入できる。

7. 電車・バス

空路がだめなら陸移動。ブラジルのように長距離バスが発展している国もある。使い方によっては宿代も節約できる。

ex. フォルタレーザからリオデジャネイロまでバス
運賃$200以下、所要時間49時間

8. 船

海路も探す。

9. ヒッチハイク

リスクは高いが、時間あるけどお金がない時、ちょっと変わった旅をしたい時に。ガキの頃はよくしたけど、スキルが必要。

10. 移動しない

移動をしない方法を考える。そこまで時間とお金をかけてスタジアムに行かなくても、ファンフェスタやバーでおいしいお酒と料理を食べながら観戦するのも一興。

Fortaleza(フォルタレーザ):スタジアムで最高の3つの瞬間「ブラジルvsコロンビア」

4 July, 2014

スタジアムで最高の瞬間が3つある。1つ目は、売店などがあるコンコースから観戦スタンドへの通路を登りフィールドが見える瞬間。あの歓声、あの景色がたまらなく好き。期待に胸を躍らせカステロンスタジアムに一歩踏み入れると、期待を裏切らない日本戦とはまるで別次元の世界が待っていた。これが南米の真剣勝負。すさまじいホームの熱気。いっしょに観に行ったブラジレイラも目を輝かせ言葉を失い感動していた。

2つ目はゴールの瞬間。ネーイマールのコーナーキックをキャプテンのチアゴ・シウバがあわせ先制ゴールを決めた時、ダビド・ルイスの無回転FKがゴールネットを揺らした時、スタジアムは文字通り震撼した。腹の底から絶叫し、拳を突き上げるもの、踊り跳ね狂うもの、抱きしめ合うもの。これ以上の喜びの表現はないというほどゴールを祝う。

3つ目は、勝利を告げる試合終了ホイッスルの瞬間。90分間とロスタイムの緊張から解放され勝利の歌を唄う。スタジアムを出て同じ光景を見ていたサポーター仲間と拳をあわせる。帰り道の仮装したサポーターの行進をまるでカーニバルでも観るかのように地元の人が眺めている。街に出るとフェンフェスタやバーで観戦していた人もいっしょにどんちゃん騒ぎ。その宴に改めて今日の勝利を確信する。

この日、フォルタレーザの街ではブラジルの勝利の歌が朝まで響き渡った。しかしそこにはネイマールが負傷して今大会絶望的という不協和音も聴こえてきた。次戦はキャプテンのチアゴ・シウバも累積退場で出場できない。準決勝の相手はいずれも強国のドイツかフランス。考えたくないけど、もしかしたら今大会ブラジルの勝利を見られるのは今日が最期かもしれない。


著者:Ken Utsumi #u23ken

『世界23周の旅』3周目中。未来の働き方・生き方に挑戦する。24歳のときトロントで起業。留学&就活を支援。未来法人U23代表CEO兼デザイナー。神戸生まれ、サッカー好き、旅人。

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