世界23周の旅の記録をここに遺す。
ワールドカップ開幕まで14日。見てきたことや聞いたことの23%も伝わらないかもしれないけど、ブラジルに行けない人にも楽しんでもらえたら嬉しい。
Thu May 29, 2014
ペルーの首都リマにあるホルヘ・チャベス国際空港から、2014年、世界中で一番熱い国へ。
ブラジル最大の航空会社TAM航空のエアバスは、『U23(ユーツースリー)』と同じ赤と白で機体や内装がコーディネートされていてデザインの勉強になる。
南米大陸を南へ5時間ちょっとサンパウロのグアルーリョス国際空港に到着。
ブラジルの入国審査は青いユニフォームをまとい日のいづる国の旅券を持つサムライに愚問と判断したのか、W杯だな、決勝までいるのか、Good Luck、、、と笑顔でパス。航空券もイエローカード(黄熱病予防接種の証明書)の提示も求められなかった。
トランスファーの待ち時間は空港を探検した。ブラジルの空港や飛行機はあきらかに先進国のそれとは違うものを感じる。辛うじてWi-Fiがつながったのがせめてもの救いで、アウェイの洗礼というには生温いが聞いていた通り英語も通じにくい。W杯ホスト国の国際空港がこれでいいのかという印象は否めない。空港で話をした他国の旅行者やブラジリアンも嘆いていた。国内線エリアにラウンジはないし、出発ゲートも直前でよく変わるし、旅慣れしていなければ混乱する。
搭乗ゲートから飛行機まで移動するバスがかつてない距離を走る中で前回のW杯の記憶がよみがえる。2010年、南アフリカの国際空港は、それまでのイメージを覆すモダンで洗練された空港だった。賛否両論はあるにせよ、国も国民もリズムを一つに南アフリカを好きになってほしいという気概を感じた。ヨハネスブルグのホストファミリーは元気だろうか。
サンパウロからさらに東へ1時間ちょっと、リオデジャネイロのアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港に到着した頃には、時計の針が深夜0時を回っていた。
“Rio de Janeiro Now”
仲間に居場所を伝えるTweetをしようと思ったら空港のWi-Fiがつながらない。すると隣にいた親切なブラジリアンがテザリングを貸してくれた。ブラジリアンの人懐っこさや親切さはトロントへ留学した時から知っていたがここへきて改めてそれを感じた。メディアは治安の悪さやネガティブなニュースばかり報道したがるけど、こういうよい面をもっと伝えていきたい。
ターンテーブルで荷物が流れてくるのを待っている間にブラジリアンとサッカー話で盛り上がり宿の方向が一緒だったのでタクシーをあいのりすることに。W杯の映像を創る仕事をしてるらしく、話の続きはオンラインとブラジルのどこかのバーでと連絡先を交換する。
ドライバーと二人になるとブラジルの母国語はポルトガル語なので、お互い初級の英語とスペイン語で異文化コミュニケーションを図る。黙って運転をしてもいいのに陽気に話しかけてくれる。
「山の上に見えるのがあの有名なコルコバードのキリスト像。」
深夜にも関わらず念願のブラジル到着で高揚する気持ちをさらにあげてくれる。ブラジルはサッカー馬鹿にとってイングランドと同じく昔からあこがれの国。ショートケーキの苺のようにとっておいたけどついにその時がきた。
ここで旅のTIPSを紹介しておこう。
現地についたまずやることは、地元の人に治安や交通機関、タクシーの相場など街のリサーチ。インターネットを駆使したFuture Workを推奨する身ではあるが、旅の情報は昔ながらのコミュニケーションが信用できる。はるばる遠い街から自分の街にやってきた異国人にほんの少し手助けをすることを嫌がる人は少ない。人助けをして幸せな気分になってくれる人もいれば、これをきっかけに友達になることもある。