Category Archives: BRAZIL

Natal(ナタール):クリスマスの名を持つリゾートシティ

Fri, 20 June, 2014

Natalとはポルトガル語でクリスマスという意味の街。雨期と乾期だけで冬がなく雪も降らないコートもいらない、水着で真夏のクリスマスイブを過ごせる。これまで訪れたリオ・デジャネイロやレシフェの治安が悪そうな風景と違い、現代的なホテルやイルミネーションが光るタワーやオブジェが平和なリゾート感を漂よわせている。

とりわけポンテ・ネグラ海岸はいかにもというリゾートホテルやレストランが並ぶ。旅慣れない人もここなら安心して楽しめそうだ。パラソルを広げ天然のココナッツウォーターを飲んだり、水面に反射するサーフボードを持つ姿が絵になる。でもやっぱり一番は波打ち際でのビーチサッカー。


著者:Ken Utsumi #u23ken

『世界23周の旅』3周目中。未来の働き方・生き方に挑戦する。24歳のときトロントで起業。留学&就活を支援。未来法人U23代表CEO兼デザイナー。神戸生まれ、サッカー好き、旅人。

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Natal(ナタール):崖っぷちの戦い「日本vsギリシャ」

Thu, 19 June, 2014

natal-studium 4レシフェからバスで南に5時間ほど下りワールドカップC組グループリーグ予選第二試合、日本対ギリシャ戦のナタールへ移動してきた。初戦にコートジボワールに敗れた日本代表は、二試合目にして早くも負けたらグループリーグ敗退を宣告される崖っぷちに立たされる。レシフェでのドログバの悪夢を忘れ、ナタールでワールドカップ優勝の夢をを思い出さなければいけない。

思い起こせば、かつてワールドカップに出場したことすらない日本がワールドカップ優勝なんて口にするのは翼君だけだった。マラドーナに熱狂したワールドカップは遠い海の向こうの大会。日本が出場するようになった98年から劇的におもしろくなった。2002年からは現地観戦をしサポーターとして参加するライフイベントに変わる。2012年にはなでしこジャパンが世界一に輝き、2014年は、ブラジル大会の開幕戦を日本人のレフリーが勤め、本田圭佑に引っ張られ日本人の中にも”ワールドカップ優勝”を熱く言葉にするものが出てきた。

natal-studium 5ワールドカップに出場できない国の旅人と話をすると、母国を応援しワールドカップ優勝を叫び熱狂できることがなんて恵まれてることなんだとしみじみ思う。この熱狂をリオデジャネイロまで絶やさないためにも、日本はゴミ拾いをしにきたんじゃないこと世界に伝えるためにも、今夜のギリシャ戦は絶対に負けられない。

natal-studium 7日本ボールでキックオフ。日本代表は香川真司をスタメンから外し、大久保嘉人が先発に起用される。目立ったシーンもなく、前半終盤にギリシャが退場者を出し数的優位に立つ日本。イエローカードに湧く日本サポーターの思惑とは裏腹に、ただでさえ守りの堅いギリシャは10人になり徹底防戦を固める展開に。後半、長谷部誠out遠藤保仁in。続けて10番香川真司を投入。日本のゴール裏からお約束のコール。ドログバが投入されたときのような響めきはない。流れは変わらず、お互いゴールの予感もなくただ時間だけが過ぎる。日本代表の応援のような、リスクを冒さずメリハリのない単調なオフェンス。やっと変わったと思えば不慣れなパワープレー。一人少ないギリシャ相手にスコアレスドローのまま試合終了。

natal-studium 16アレーナス・ダス・ドゥーナスの観客席には、地球の裏側から駆けつけたサムライブルーのサポーターとフェイスペイントやハチマキをした日本びいきのブラジリアンで埋めつくされていた。

言いたいことは腐るほどあるけど、本気でワールドカップ優勝を目指すなら文句を言ってるサポーターに問いたい。悔しくないの?せっかくブラジルまで来るガッツのあるサポーターだからもう一歩先へ進みたい。

例えば何をしたらいいか?”日本らしく”もいいけど、下手なんだから強豪国から学ぼう。個性を出すのは基礎ができてからで遅くない。箸の持ち方が下手な子供がいたら上手な持ち方を教えるのは個性を否定することではない。

まず最後まで勝利を信じること。コートジボアール戦のような同点、逆転された状況で敗戦を受け入れなかっただろうか。開幕戦でブラジルは先制されても誰もがブラジルの勝利を疑わず声援を送り続けた。失点を責めるのではなく得点を応援しよう。

natal-studium 10次に、相手が危険なプレーや時間稼ぎをしていたらブーイングでプレッシャーをかける。試合後に批判を書くのは得意だけどその場ですぐスタジアムで声を出してブーイングというのができない。どのタイミングですればよいか分からなければ今回に限り日本を応援してくれているブラジル人が教えてくれるのでそこに重ねればいい。ブラジル人があれだけブーイングしてくれてるのに日本人サポーターは黙って見ていたり写真を撮ってる場合ではない。我慢するのはそこではない。声を出すことを恐れてはいけない。

そして、味方の良いプレーには拍手と声援を、悪いプレーにはブーイングを。かわいい子を育てる時、良いときは褒めて悪いときは叱るのと同じ。ブラジルやドイツならチームのプレーに満足しないときは味方にも容赦ないブーイングが浴びせられる。ゴールやすばらしいプレーには惜しみない拍手をする。試合中ずっと同じ調子で応援歌というのも気味が悪くいいかもしれないが、メリハリをつけた方がいい。

natal-studium 11日本のサポーターの個性は世界でも際立っている。敗戦でも試合終了後にゴミ拾いする行為は見えている世界の違いで賛否両論あれど、日本人の素養、品の高さを世界に伝えている。応援にゴミ袋を使いスタンドを青く染め、雨が振ったら合羽にもなり、最後はゴミ拾いをして帰るなんて天才だ。ローコストでハイリターンを生みクリエイティビティに溢れている。

ユニフォーム交換をするようにミサンガや各国のお土産をワールドカップ会場で配る行為は昔から他の国でもあったけど、スタジアムでハチマキを配り中立の観客を日本のサポーターに変えるアイデアもや空港で日本の手袋を配るアイデアも日本人の想像力は世界のトップクラスだ。これらのプロジェクトは多くの有志とそれに賛同した和の力で成り立っている。

時代をもう一歩先へ進めよう。日本の勝利を願うサポーターなら今は批判や敗戦ムードを漂わせるより明るく前向きに奇跡が起きる雰囲気を作ろう。苦しいときこそ応援するのがサポーター。

コップに水がほとんどないと考えるか、まだ水があると考えるか。もう絶望的と考えるか、まだまだ可能性があると考えるか。

 


著者:Ken Utsumi #u23ken

『世界23周の旅』3周目中。未来の働き方・生き方に挑戦する。24歳のときトロントで起業。留学&就活を支援。未来法人U23代表CEO兼デザイナー。神戸生まれ、サッカー好き、旅人。

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Olinda(オリンダ): レシフェの隣にある世界文化遺産の古都

Wed, 18 June, 2014

レシフェの隣町オリンダ。歴史溢れるこの街は世界文化遺産にも指定されている。ホストファミリーとその友達に連れられて、かつて首都だった街の風景を楽しむ。ワールドカップがなければ訪れることはなかったかもしれない。アウェイを楽しむことはサッカー観戦のおもしろさの一つ。

展望台では恋人たちが愛を語っているこの街は、愛を誓うにはもってこいの街。サポーター仲間にワールドカップ最終予選にスタジアムでみんなが見守る中プロポーズをしたカップルがいる。その二人は古都オリンダで結婚式をあげみんなの前で永遠の合いを誓った。

 


著者:Ken Utsumi #u23ken

『世界23周の旅』3周目中。未来の働き方・生き方に挑戦する。24歳のときトロントで起業。留学&就活を支援。未来法人U23代表CEO兼デザイナー。神戸生まれ、サッカー好き、旅人。

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