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Tehran(テヘラン):PASスタジアム〜2018W杯ロシア・アジア最終予選日本代表vsイラク代表の旅

2017.6.13 Tue

2018W杯ロシア・アジア最終予選日本代表vsイラク代表の旅Kick Off!

PASスタジアム

PAS Stadium / Shahid Dastgerdi Stadium

 

市民球場のようなスタジアム

今回のW杯アジア予選で一番小さい、日本の高校サッカーをするようなスタジアム。このアマチュアな雰囲気はアジア予選の醍醐味。ベンチもすぐそこで表情も確認できる。テヘランには、2006年W杯ドイツ大会の予選で日本代表とイラン代表が対戦した8万人収容のアザディ・スタジアムもあるが、今回は観客も少ないのでパス・スタジアムでの開催となったようだ。

暑さとの闘い

時間は15時、気温は35度。ピアノブラックのiPhone7の塗装が溶けるか回路が爆発しそうな灼熱の午後。日本代表を襲ったのわテロでもラマダーンでもなかった。ビーチで泳ぐなら一足先に夏がやってきたと気持ちいいど、サッカーをする天候ではない。スタンドで立っているだけでも辛く、日射病で倒れるサポーターがいてもおかしくない。ピッチで90分走り続ける選手の健康に被害もでるのではないだろうか。サッカーの勝負というより、暑さとの勝負。根性比べ。

安堵のゴールと痛恨のゴール

最近Twitterをはじめて話題の、この日に31回目の誕生日を迎える本田圭佑がキャプテンマークを巻く。炎天下の中で行われた試合は、試合開始早々に、本田圭佑のコーナーキックを半端ない大迫勇也が先制点。ゴールは砂漠でオアシスを見つけた時のような元気をくれる。前半30分、ハーフタイムを待たずに水分補給の時間を設ける。怪我人も出る消耗戦。暑さで流れ落ちる汗に冷や汗が混ざる場面もなんとかしのぐ。後半に入っても両チームとも酷暑で動きが鈍い。我慢比べみ負けずこのまま試合を終わらせたいところで集中力が切れる。蜃気楼でも見ていたのか何が起きたのかかわからない痛恨の失点。フィールドに倒れる日本代表に反撃する力はもう残っていなかった。グループの残り試合のカードを見ると勝ちたかった試合。応援してるサポーターも倒れそうなのに、灼熱の太陽の下で90分闘った日本代表を責めたくはない。アウエイで勝ち点1、次ホームでオーストラリアに勝てばOK。試合終了した頃にテヘランも少し日が落ちていた。今からキックオフでちょうどよかった。

格安の旅

今回の旅で特筆すべきは旅費。航空券代を除けば、2泊3日のテヘラン観光とサッカー観戦で、$23も使っていない。移動は、東京の地下鉄ぐらいの料金で乗れる格安タクシー。市バスや地下鉄は破格の数セント(数十円)。ヒッチハイクしたら無料。宿泊先は、SNSで知り合ったホームステイに無料で泊めてもらう。食事は、ホームステイや外交官になった古い友達の家でイラン料理をご馳走になったり、地元のバザールに行けば食べきれないくらい大きなイランのサンドイッチもたったの1,2ドル。観戦チケットは、購入しようにもチケット売り場もなく、W杯予選の試合を無料で入場。他の物価と比べて高く感じるのはゴーレスターン宮殿などの観光地の入場料。イラン人は癖はあるけどフレンドリーでいい奴らが多い。アルコールは日本の3倍以上するけど、航空券さえLCCで安く手配できれば、こんなに平和で安く旅できる場所はなかなかない。

PASスタジアムの歴史

2002年に設立、収容人数8,250人。

イラン・イラク戦争の死者の名前からとった、シャヒード・ダストゲルディ・スタジアムという名前もある。

 

主な試合歴

AFC U-16 2016の会場

 

PASスタジアムの地図

 

PASスタジアムの行き方

テヘラン中心街からタクシーで約20-30分、数百円。

メヘラーバード国際空港からタクシーで約2-3分。

 

PASスタジアムの入場料金

イベントによる

 

PASスタジアムの予約方法

イベントによる

 

PASスタジアムの開館時間

イベントによる

 

PASスタジアムのレビュー

”暑い。屋根が欲しい。”

”少年サッカーか草サッカーの市民球場みたい。”

”周りにもスタジアムにも売店はない。

 

Special Thanks

Soroush

 


執筆・撮影・編集

Ken Utsumi #u23ken

『World Odyssey: 世界23周の旅』5周目。2001年からノマドライフ。2003年トロント留学中に起業。Future Life/Work《未来の生き方/働き方》に挑戦し、海外留学・訪日外国人旅行・ドローン・Mac・クリエイティブ等を支援するエージェント、未来法人U23代表CEO/CDO。神戸生まれサッカー好き旅人。

Al Aine(アルアイン):ハッザーア・ビン・ザイード・スタジアム〜2018W杯ロシア・アジア最終予選日本代表vsUAE代表観戦

2017.3.23 Thu

2018W杯ロシア・アジア最終予選日本代表vsUAE代表観戦の旅。シェイク・ザイード・グランドモスクに魅せられたアブダビからアルアインへ移動。アルアイン観光もほどほどにこの旅のメインイベント。第7話、「ハッザーア・ビン・ザイード・スタジアム〜2018W杯ロシア・アジア最終予選日本代表vsUAE代表観戦」。今回観戦できなかった人も2019年AFCアジアカップUAE大会の試合会場なので、次はスタジアムで会おう。

前回の記事 >

ハッザーア・ビン・ザイード・スタジアム

Hazza Bin Zayed Stadium (HBZ Stadium)

芸術的なデザインのスタジアム

ドバイかアブダビで行われると思っていた試合は、アルアインで行われると発表された。遠方のスタジアムにして日本代表を疲れさせたい、スタジアムを満員に埋めたい、UAE代表の主力選手が所属するアルアインFCのホームで試合をしたい、UAE側のいろいろな思惑もあったのだろうけど、「美しいスタジムで試合をしたい」そう言われても納得してしまいそうなUAEらしい近未来で芸術的なデザインのスタジアム。試合へ向かうバスの窓から見えた時そう思った。設備やスクリーンはUAEにしては控えめ。その分フィールドに集中できる。

今度こそ勝ちたい闘い

日本代表はUAE代表にはただならぬ仮がある。昨年の9月にあったアジア最終予選の初戦、公式戦無敗のホームの埼玉スタジアムでまさかの敗戦。2015オーストラリアAFCアジアカップ、シドニーで受けた悔しさも忘れていけない。決勝まで行くつもりでオーストラリアに乗り込み、準々決勝で早々に敗退を告げられた。W杯最終予選のことだけ考えれば、アウェイで引き分けでも悪くないけど、絶対に負けたくない闘い。民族衣装カンドゥーラを纏うUAEサポーターで真っ白のスタジアムで、サムライブルーのリベンジがキックオフ。

 

新たなる希望久保、今野覚醒、川島復活

試合はハリルボッジの采配が的中。本田圭佑からポジションを奪う久保裕也の代表初ゴール。今回のメンバーでこれから一番楽しみな選手。久しぶりに代表招集され、攻守にわたりキャプテン長谷部誠の代役以上の活躍を魅せたボランチ今野。個人的にこの日のMVP。しばらく控えだった守護神GK川島は勝利を呼び込む。アウェイで押され気味の前半あそこでゴールを奪われていたら相手は勢いにのり試合はひっくり返っていたかもしれない。ピンチを救ったナイスセーブは、1ゴール以上に値する。0-2でサムライブルーの勝利。これでホームであるタイ戦に取りこぼしなく勝利すれば大きくW杯出場に前進する。

 

2019年AFCアジアカップUAE開催地

2019年に向けて予習。

ドバイ・スポーツ・シティ(ドバイ・60,000人)

シェイク・ザイード・スタジアム(アブダビ:63,000人)

ムハンマド・ビン・ザーイド・スタジアム(アブダビ:42,000人)

ハッザーア・ビン・ザーイド・スタジアム(アルアイン:25,000)

シェイク・ハリーファ国際スタジアム(アルアイン:16,000)

 

ハッザーア・ビン・ザイード・スタジアムの歴史

UAE、アルアインにある多目的スタジアム。

2014年開場、収容人数約25,000人。

2019年AFCアジア杯会場。

アルアインFC(*1)のホームスタジアム。

*1 UAE代表のオマル、ハリル、元鹿島アントラーズのカイオが在籍

 

主な試合歴

2017.3.23:2018W杯ロシア・アジア最終予選日本代表vsUAE代表

 

ハッザーア・ビン・ザイード・スタジアムの地図

ハッザーア・ビン・ザイード・スタジアムの行き方

最安値はバス

タクシー、レンタカー

街の中心からやや離れた場所にある。

ハッザーア・ビン・ザイード・スタジアムの入場料金

イベントによる。

公式ホームページ(英語):http://hbzstadium.ae/?lang=en

 

ハッザーア・ビン・ザイード・スタジアムの予約方法

イベントによる。

公式ホームページ(英語):http://hbzstadium.ae/?lang=en

 

ハッザーア・ビン・ザイード・スタジアムの開館時間

イベントによる。

公式ホームページ(英語):http://hbzstadium.ae/?lang=en

 

ハッザーア・ビン・ザイード・スタジアムのレビュー

”近未来で美しいデザイン”

”サッカー専用で見やすい。”

”帰りのタクシーがつかまえにくい。”

 

ハッザーア・ビン・ザイード・スタジアムの外観

ハッザーア・ビン・ザイード・スタジアムの中

ハッザーア・ビン・ザイード・スタジアムの周辺

Eternity Style Jimmi Mall

徒歩10分ぐらいの場所にあるショッピングモール

 

Special Thanks

Richard


執筆・撮影・編集

Ken Utsumi #u23ken

『World Odyssey: 世界23周の旅』5周目。2001年からノマドライフ。2003年トロント留学中に起業。Future Life/Work《未来の生き方/働き方》に挑戦し、海外留学・訪日外国人旅行・ドローン・Mac・クリエイティブ等を支援するエージェント、未来法人U23代表CEO/CDO。神戸生まれサッカー好き旅人。

Fortaleza(フォルタレーザ):スタジアムで最高の3つの瞬間「ブラジルvsコロンビア」

4 July, 2014

スタジアムで最高の瞬間が3つある。1つ目は、売店などがあるコンコースから観戦スタンドへの通路を登りフィールドが見える瞬間。あの歓声、あの景色がたまらなく好き。期待に胸を躍らせカステロンスタジアムに一歩踏み入れると、期待を裏切らない日本戦とはまるで別次元の世界が待っていた。これが南米の真剣勝負。すさまじいホームの熱気。いっしょに観に行ったブラジレイラも目を輝かせ言葉を失い感動していた。

2つ目はゴールの瞬間。ネーイマールのコーナーキックをキャプテンのチアゴ・シウバがあわせ先制ゴールを決めた時、ダビド・ルイスの無回転FKがゴールネットを揺らした時、スタジアムは文字通り震撼した。腹の底から絶叫し、拳を突き上げるもの、踊り跳ね狂うもの、抱きしめ合うもの。これ以上の喜びの表現はないというほどゴールを祝う。

3つ目は、勝利を告げる試合終了ホイッスルの瞬間。90分間とロスタイムの緊張から解放され勝利の歌を唄う。スタジアムを出て同じ光景を見ていたサポーター仲間と拳をあわせる。帰り道の仮装したサポーターの行進をまるでカーニバルでも観るかのように地元の人が眺めている。街に出るとフェンフェスタやバーで観戦していた人もいっしょにどんちゃん騒ぎ。その宴に改めて今日の勝利を確信する。

この日、フォルタレーザの街ではブラジルの勝利の歌が朝まで響き渡った。しかしそこにはネイマールが負傷して今大会絶望的という不協和音も聴こえてきた。次戦はキャプテンのチアゴ・シウバも累積退場で出場できない。準決勝の相手はいずれも強国のドイツかフランス。考えたくないけど、もしかしたら今大会ブラジルの勝利を見られるのは今日が最期かもしれない。


著者:Ken Utsumi #u23ken

『世界23周の旅』3周目中。未来の働き方・生き方に挑戦する。24歳のときトロントで起業。留学&就活を支援。未来法人U23代表CEO兼デザイナー。神戸生まれ、サッカー好き、旅人。

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